現在、熱い戦いが繰り広げられ、日本人選手団の活躍も目覚ましいパリ五輪、本来なら平和を希求する非常に意義深い祭典、オリンピックである。宗教上の問題もあり、開会式での演出をめぐりローマ教皇庁が異例の声明を発するなど、雲行きも怪しくなりつつあるようだ。戦時下に
財政観
どうなる訪問介護
昨年父を看取ってから1年近く経つが、歩行困難となった父の世話は大変だった。幸いにも老人施設への入所が叶い、私としては精神的にも肉体的にも非常に楽になったことを覚えている。ただ、家族の負担を気遣い、入所することを口に出して拒みはしなかったが、父にとっては不本
損得勘定で生きる人ほど、最後に損をする
文春12月号をチラ見していると、何やら興味をそそられる小見出しが目に止まった。*年金は今の高齢者がトクなのは明白*とのこと。「今の高齢者の生活が苦しいと云ったところで、将来の高齢者よりは明らかにトクだ」「今の高齢者がトクをし続ける一方で、若い世代はもっと苦
天才ありき
村木風海(23歳)と云う天才化学者がいる。先日、何気なくテレビのスイッチを入れたところ、クイズ番組が流れていた。小学生が5・6人おり、小学生のクイズ番組かと思ったが、一般の大人がクイズにチャレンジしていた。最初は女性で、7ヶ国語が堪能なアスリートだとのこと。凄
仁徳善政
仁徳善政とは私の造語だが、仁政とは思いやりのある政治、徳政とは恩恵を施す政治、善政とは国民にとって正しく良い為政に務めることを云う。昨今、電気代やガソリン代、食料品や衣料品などの生活必需品が高騰し、じわりじわりと生活苦を実感するようになってきた。また、コ
博物館の存在意義
博物館には学術的に価値の高い美術品や工芸品、歴史的に重要な資料が多数保存され、それら実物の資料を通して正確に学ぶことや、研究することが出来る施設であるのみならず、訪う者の拠り所となり、精神性や人間性の高まりにも影響を与えられる施設だと私は思っている。今年1
新年随感「国宝を守れ」
1月10日発売の文春2月号に、「このままでは国宝を守れない」とする東京国立博物館館長による寄稿文が載っていた。それによると、博物館を維持する為の年間光熱費は、今迄約2億円程度で辛うじて賄えたようだが、ロシアのウクライナ侵攻などに伴うエネルギー危機により、電気や