我が家のカレーの味が、以前の中辛味に戻った。
と云うのも、生前の母は甘めのカレーでないとスプーンに口をつけなかった。そんなことから、ここしばらく我が家のカレー味は甘めが主流だった。
私の舌も次第に甘めのカレーに慣れてきたこともあるが、学生時代、札幌のとある喫茶店マスター直伝のカレーの味に戻してみた。最初はかなり辛く感じたが、やはり美味しいのである。
ジャワカレーの中辛をベースに、鶏の胸肉と玉ねぎのみ。勿論好物の玉ねぎは多めにいれる。
鶏肉を塩胡椒で炒め、玉ねぎをニンニクと生姜で炒めてじっくりと煮込んでいく。最後にシナモンで香り付けをして完成となる。
これがまた堪らなく美味しいのである。
トッピングには福神漬やラッキョウは勿論だが、目玉焼きや納豆のトッピングもまたいい。

『アンソロジー カラーライス!!』と云う本がある。
文人らがカレーライスに纏わる随筆を寄稿した一冊だが、井上靖は祖母の作ったものを「ライスカレー」と呼び、他は「カレーライス」を呼んだそうだ。小津安二郎はカレーライスのお陰で映画監督になれたのだそうだ。
カレーライスはインド料理を元にイギリスで生まれた料理だが、ラーメンはもとより、今じゃなくてはならぬ典型的な日本の国民食である。
私が子供の頃はカレーライスかライスカレーかで妹と揉めたことがあるが、私はカレーライス派である。
因みに戦時中は、敵性語禁止令によりカレーライスを「辛味入り汁かけ飯」と呼んだそうだが、未来永劫、カレーライスの呼称で呼び続けたいものである。

懐かしのカレー

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