以前感動的だったポツンと一軒家を、投稿するまでになっていたが母の逝去と重なった。遅ればせながら今回投稿したい。
空知らぬ雨に打たれながら観賞したポツンと一軒家は、山口県のとある湖畔に建つ趣のある古民家だった。
縁側の梁が太く、弁柄模様が特徴的な和風建築であり、庭がまた実に見事だった。
かなり手入れが行き届いている。
縁側の梁が太く、弁柄模様が特徴的な和風建築であり、庭がまた実に見事だった。
かなり手入れが行き届いている。
小鳥の囀りを耳にしながら縁側で本を広げ、目が疲れたなら、庭を見ながら瞬きを意識し、目を閉じて休める。暖かい日はうたた寝もいい。余生はこうありたいものである。
そんな悠々自適の余生を送る住人が元教員らの家族である。
最初に番組スタッフを出迎えたのが心理カウンセラーであり、学習塾を営む家主の奥方さんだ。
丁度その時、カウンセリングを受ける受講生らが8名。昼食をとる時だった。いわずもがな、出会って15分、スタッフは早速ご相伴に与っていた。
お腹を満たした後、家中を案内されたが、床の間も実に立派で、なにより年季の入った床柱の瘤が実に見事だった。
また、驚いたのは袖搦もあった。袖搦とは長柄の捕り物道具として江戸時代に使われたものだが、用心の為に置いてあるのだろう。昨今問題となっている熊対策にもなりそうである。
そうこうしていると、元学校長の母親がデイサービスから戻ってきた。毎日通っているとのこと。
人寄せが好きだとのことなので、それも頷ける。私の母も元教員だが、人寄せはあまり好きな方ではなく、デイサービスも週に2度のみだった。
スタッフを出迎えた奥さんやご亭主も以前は教員だったそうだが、三男が幼少の時に難病を患い、その介護の為にお二方とも教員を早期退職し、介護に鋭意先心し、精進したそうである。
奥さんが後に心理カウンセラーの資格を得たのは、自らの子供に対する思いを重ね合わせ、子供を持つ親たちの心の支えになりたいとの思いからだとのこと。
最初に番組スタッフが訪れた折、実に柔らかな表情で、穏やかに出迎えた姿に、とても美しい方だなとつくづく思ったが、心の美しさがにじみ出ていたであろうことに納得した次第である。
難病を抱え苦労して育ってきた三男も、今では立派な青年となり、学生起業家として実績を着々と積んでいる様子である。
おそらくはそれも、裏山にしっかりと根を張り、存在感を誇るご神木(推定樹齢700年)様の椎木のお陰なのかもしれない。

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