先日、自宅に戻ると小包が置いてあった。
箱には宮古島特産「マンゴー」とある。
「おおッ、一体誰から?・・・」早速送り主を確認してみると、北上市在住の農家レストラン「さん食亭」オーナーの高橋静雄社長からだった。
開けてみると実に見事なマンゴーが3個入っていた。

今夏は異例の暑さが続いており、当地岩手県一関市でもつい最近38.3度と、その日の日本で4番目の暑さを記録。観測史上初の記録である。
激暑、猛暑、酷暑が続いていることから、冷やしてから直ちにいただこうと思い、仏壇と神棚にお供えした後、早速冷蔵庫に入れ、説明書に目を通した。
ところが、2・3日自然完熟させて召し上がれとあった。
確認するなり直ちに新聞紙に包み、食欲を暫し堪えて完熟を促すことにした。

逸る心を抑えながらも、熟すタイミングを見計らい、冷蔵庫でキンキンに冷やしたマンゴーを説明書通りに切り込みを入れ、躊躇なく口に頬張った。すると口いっぱいに、心地良い甘さとともに南国の香りがぱあっと広がった。
「うまい!」「実に美味しい」
俳優の大村崑氏と同い年の母は、満面の笑みを浮かべながら「おいしい、美味しい」と云って一皿ぺろりと平らげた。

ここ暫く、夏バテ気味で食が細くなっていた母だが、それを見て私はホッとしたのである。
送り主の高橋静雄社長は、東日本大震災の折、身を挺して沿岸部の被災地に訪れ、支援活動に尽力、精励した人物である。
そのことを私の近著、フォト詩歌随筆集『怡怡黙黙』にも、短編小説「いわての大将」として支援活動の様子などを掲載させていただいた。

昨日、親類の葬儀に出席してきたが、他界された親類は106歳である。
地元紙(岩手日日)の慶弔欄に、一人挟んだ左隣には104歳の方も載っていたが、いわての大将こと高橋静雄社長も、英姿颯爽と一世紀余年の人生を全うしていただきたいものである。


mango

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