私が短歌を作り始めて以来、然程喜ばしいことはなかったように思う。しかしながら今回、実に嬉しいことがあった。
昨年の暮から今年の上旬にかけて、宇宙空間で上の句と下の句が一緒になり、短歌が出来上がると云った気宇にして壮大な試みが、岩手県立花巻北高校の生徒らの企画により、岩手医科大学と花巻市に本社を置く(合)SPACE VALUEの主催で進められていた。
目出度くもその高遠な試みが今年2月、現実のものとなった。

斯く云う私も、その荘厳で壮麗な企画の銀河系短歌に心惹かれ、
上の句を応募したところ、佳作ではあるが辛うじて入選した。記念品が届くとのことだったが、佳作なので全く期待はしていなかった。
ところが、届いたダンボール箱を開けて驚いた。なかには立派な盾を初め、木下龍也氏の著書、お菓子やリンゴジュースなどなど、景品が沢山入っていたのである。感謝感激!報恩謝徳!!

今迄短歌を詠み続けてきて本当に良かったと、改めて思った次第である。

但し、新渡戸稲造翁が大正時代に編んだ『一日一言』の4月11日の狂歌に「乗り得ても心許すなあま小舟片瀬の浪に浮き沈みあり」との一首が載っている。
肝に銘じながら歌作に努めて行きたいものである。


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