一昨日の日曜日、テレ朝系列の人気番組、「ポツンと一軒家」の3時間スペシャルがあった。
しかしながら多事多端の為、時間調整が難しく、7:45分頃から観始めた。
神奈川県のとある山地でジャージー牛を放牧する酪農家の場面だった。
通常牛の放牧面積は1ヘクタールにつき1頭ないし2頭と云われている。それ以上放牧すると植物再生が間に合わず、草が食べ尽くされることにより、表土がむき出しになると、傾斜地などは雨が降れば保水力を失い、土が崩れるなど、下流域にも影響を及ぼしかねない。

現在は標高700メートルの山地に9頭飼っているとのこと。
2歳の息子とご亭主の3人暮らしとのことだが、牛の世話は主に奥さんがやっているとのことだ。
我が地元岩手県にも、山地酪農で有名ななかほら牧場があり、そこで4年間研修を受けてから、6年程前に独立したとのことである。
ジャージー牛は比較的寒さに強く、山地での自然飼育に適しているようだ。牛乳は雑味が少なく、若干黄みがかっているそうだが、草のカロテンによるものだそうだ。
番組スタッフが搾りたての牛乳を美味しそうに試飲していた。

番組恒例となった振る舞い料理は、盛岡市出身の優しそうなご亭主の手作り料理。
圧力鍋で炊いた神奈川県産の品種名「はるみ」の白米ご飯や、ジャージー牛の焼き肉などが振る舞われ、恐縮しながら堪能する番組スタッフの表情が印象的だった。
山地酪農の意義として、職業として生計を立てることのみならず、山そのものを守ることになり、是非普及させたいと話す奥さんの優しい表情が実に印象的だった。

私も若かりし頃、真剣に酪農をやろうかと、学生時代、北海道江別市の酪農家に住み込み、短期間ではあるが学ばせていただいたことがある。しかしながら、今思えば後悔しきり。翻意により他の道を選んでしまった。これからではとても無理なのでやめておくが・・・。

ただ、今の酪農の状況を鑑みると、かなり厳しいようである。ウクライナ・ロシア戦争に端を発し、穀物などの輸入制限などによる飼料の高騰や、燃料費の値上げなどが追い打ちをかけ、経営の逼迫状態が続いているようだ。
そのことは酪農家のみならず、米作り、野菜作りの農業全般にも云えることである。そのことを踏まえ、農政のあり方に不信を抱き、3月30日にはトラクターデモが都心部で開催された。
「令和の百姓一揆」として3000人以上が集まり、訴えかけた。
主催者の菅野芳秀さんの言葉を借りると、「墓仕舞い」ならぬ「農仕舞い」をなんとしても食い止め、「食と農と命」を守らない限りは日本の明日はない。

日本の食を守る上で、農は極めて重要であるにもかかわらず、財務省解体デモ同様、地上波のオールドメディアはまともに取り上げようともしないようである。
民衆の付和雷同を避けたい気持ちや、見えぬ力が働いているのかは定かでないが、先ず以て事実、真実を報道するのがマスメディアの本分ではないだろうか。いやはや・・・。


kurumi