以前読んだ月刊誌の寄稿文のなかに、料理研究家の土井善晴氏が寄せた文章があった。
タイトルは「和食文化を救う一汁一菜」副題には「緊急特集 日本の食が危ない!」とある。
土井氏によると、敗戦後の復興を経て、日本国民の栄養改善運動熱が高まり、西洋料理のような主菜を中心とした献立を、和食の一汁三菜が広まったが、一汁一菜で問題なし。昔から日本の生活にあった食事スタイルだと述べている。
ちゃんこ鍋も味噌汁同様。相撲部屋も一汁一菜が基本とのこと。
2013年12月4日に「和食」がユネスコの、人類の無形文化遺産に登録されたことは記憶に新しいが、日本料理の一種であり、世界に誇れる懐石料理もまた基本は一汁一菜と云われている。
「和食文化を救う一汁一菜」に私は救われたような気がする。
と云うのも、私は元々料理好きでもなければ、ましてや得意でもない。出来ることなら「食べること」に専念したいとの思いや、祖父の教えもあり、出された料理には一切文句を云わず、有り難くいただくことにしている。
然し乍ら母の介護もあり、今は私が厨に立たざるを得ない状況なのだ。私のみなら、てんやモンでもコンビニ弁当でも何でもいいが、食わず嫌いな母の分もとなると、そんな訳にもいかない。
極力母が口にできるものを調理しなければならない。
母は少食の為、多少は助かっているものの、それでも手作りする必要がある。
いったい何を作るや否や、何味にすべきか否か等々、迷うばかりだが、「和食の基本は一汁一菜」との箴言に、かなり気が楽になったのである。
孤独のグルメを、孤独の厨で調理に励みたい。
孤独のグルメと云えば、松重豊氏主演の『孤独のグルメ』が映画化されるとのこと。
何やら海外での撮影もあるようだ。楽しみである。
それでなのか、最近Facebookに頻繁に登場するが、納得・・・。
懐かしき大盛屋の焼きそばにチャレンジ



懐かしき大盛屋の焼きそばにチャレンジ


写真を見ただけでもよだれが下垂れ落ちそうな深見屋の鶏もも唐揚げ。

以前書いたように、今回も昔を懐かしんで大盛屋(一関市地主町、かなり前に閉店している)の味を思い出しながら作ってみた。
麺は当時、大盛屋に提供していた「坂の上の麺屋さん」こと(有)小野寺製麺が未だ作っているとのことで、また購入しに行った。
味付けは色々試したいと思い、ソースはネットで取り寄せたものを色々試している。
なかなか思い通りの味は出せないものの、麺のモチモチ感は当時の大盛屋のそれを彷彿とさせ、至福のひと時を過ごせたことに、感謝!感謝!!
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