前回は歌人で作家の東直子さんを選者にお招きして開催された。
今回は歌人でエッセイストの穂村弘さんが選者を務める。
応募締切りは3月10日(当日消印有効)。
毎回全国から応募があり、選者の講評や講演も加わり内容の濃い短歌大会である。
新型コロナも終息、と迄はいかないまでも、収束しつつあることから、ご興味のある方は是非応募してみてはいかがだろうか。
江戸時代の俳人、大島蓼太が「山聳え河流れたり秋の風」との一句を思い出すが、平泉の高舘や中尊寺の中腹から、北上川を挟んで東方に目を向けると、連綿と連なる北上山地が一望できる。
低山だが、蓼太にいわせると聳えている束稲山一帯には、嘗て藤原清衡公の祖父安倍頼時公によって一万本の桜が植えられたといわれ、西行は次の一首を残している。
きゝもせずたばしねやまのさくら花よしののほかにかゝるべしとは
吉野の桜は「一目千本」と云われ、桜の名所として知られていたが、その吉野の桜を凌ぐほど束稲山の桜が見事だったのであろう。
その束稲山の山腹に、平泉町が整備した「西行桜の森公園」にはソメイヨシノやエドヒガンザクラなどが栽植され、4月25日頃(八重桜など遅咲きの桜)にも、西行碑のある中尊寺中腹、月見坂の東物見台から遠望できるかもしれない。
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