新型コロナが国内で確認されたのは2020年1月15日。今から5年前のこと。
当時は目に見えないことも手伝い、底知れぬ恐怖心に煽られた。その為、身内の絆をも引き裂かれそうな、分断を余儀なくされそうになったものだ。
当時は感染症法上2番目に重い2類に位置づけられたが、2023年5月から5類へと引き下げられた。(ただ、まだ早いように思えたものだ。)
しかしながら、日本で確認されてから5年。終息どころか収束すらしていない。
そんな状況のなか、「鳥インフル年明け急拡大」との新聞の見出しが気になった。
抗原性インフルエンザが急速に拡大しているとのこと。

農水省の対策会議で、江藤農水大臣曰く、「年明け以降短期間で12例目が確認され、ウイルスが蔓延しているのは明らかだ」とのこと。
各地の養鶏場では大規模な殺処分が続いている。
変異により人への感染に至らないことを祈るばかりだが、大量の殺処分により、卵の高騰や日本産の鶏肉が手に入り難くなる可能性も否定できない。
「肉は鶏肉野菜はモヤシ、安上がりなる我の胃袋」だが、安上がりではなくなる可能性も否定できない。
しかしながら幸いなことに、今のところ卵は安定しているとのこと。
ただ、キャベツや白菜など、葉物野菜の高騰が続いているようだ。

昨年、農家の倒産件数が過去最多だったことから、高騰の一番の原因はそこにあるようだ。
食料自給率が僅か38%の我が国。
「食料は輸入すればいい」などとの愚見も散見するが、日本産が一番いいと思うのは私だけではないだろう。
殆どの農家は自力での存続は厳しい。

特別な権利、「通貨発行権」を有するのは唯一、国だけである。
生きる上で、生命線となるのが食料である。国民を守る為には先ず以てその食料を守る必要がある。
特異で特別な権利、権力を持った国が、先ず腰を上げなければ、誰が、どこが、できようか・・・。
しっかりと守っていただきたい。
また、食料品は勿論だが、ガソリン代や灯油代などの高騰で、特に地方は疲弊している。財政観の不問や不備に辟易とした前政権だったが、現政権は更に辟易感が増しているように思えて仕方がない。
財政観、貨幣観をしっかりと正し、国民に目を向けた政治にしっかりと戻していただきたいものである。


turara