一関地方短歌会今年度最後の行事が、一昨日無事に終わった。
第75回一関文化祭に於ける一関地方短歌会秋季大会と定期総会が、岩手県歌人クラブ会長の山本豊先生を選者に迎え、一関文化センター小ホールを会場に行われた。
歌会が始まると、山本会長から一首一首丁寧に講評を頂戴し、参加者の皆さんは真剣な面持ちでメモを取るなど、熱心に拝聴していた。以前は当日、それも勉強だとして、当日配られた詠草に、一首づつ順番に誤評を求められ、慌てて調べるなど、随分と焦りながら寸評を述べたものだった。が、皆さんからの酷評により、今は希望者のみに変更している。ただ、今回は山本会長独自の進め方により、歌会は順調に進められた。
その所為か和やかな歌会となったようである。

結果は次のとおり

一関市長賞
自転車のサドルが露にぬれてゐて畑より帰る道も暮れたり       岩渕 初代
一関市議会議長賞
ハルピンを偲び植ゑたるライラック花の盛りを夫(おっと)は逝きぬ  佐々木 信江
一関市教育長賞
蓮沼の泥にいのちを終へたるか田螺の殻が浮きて漂ふ         小野寺 政賢
一関市文化協会長賞
幼くて母をさがしし日のごとく丘の畑に桐の花さく                  遠藤 カオル
実行委員会長賞
合唱祭で「大地讃頌」聴く秋よ畑の好きな友を思ひぬ        阿部 昭代
奨励賞
継ぎ接ぎのもんぺを見ればおお母の畑で鍬ふる姿が浮かぶ      佐藤 正勝

昨年の大会の様子>>


表彰式の後、一関地方短歌会の定期総会が行われ、決算報告や事業報告、来年度の事業予定などについて話し合った。来年の4月25日(金)には、第45回中尊寺西行祭短歌大会が穂村弘氏を選者に行われる。
更に9月から10月にかけては、今回同様一関地方短歌会秋季短歌大会改め、第75回一関地方短歌大会が行われる。

また、昨日、北上市の日本現代詩歌文学館にて、昨年以来2年目となる小島ゆかり先生の短歌実作講座の第1回講座が行われた。
当講座は10月、11月とあと2回あるが、小島先生の正鵠を得たご指摘や気遣いに満ちたご指導により、学ぶことの楽しさ、学びの喜びをひしひしと実感できる講座である。
次回の講座は10月22日(火)、実に待ち遠しい。


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地元紙「岩手日日」に、以前、舞川課題協議会主催の写真展に出品した写真が掲載されていた。