今年のお盆も無事に終わり、盆棚を片付けるなどの後始末に追われた。
盆棚は僅か4・5日のお役目なのだが、ご多分に漏れず我家でも数百年来綿々と受け継がれ、続けてきた。
お盆が終わる16日には、位牌など仏具一式仏壇に戻し、盆棚を土蔵に仕舞い来年のお盆まで保管するのが常である。
その為、土蔵と行ったり来たりしなければならない。組み立て式とは云え、意外と運搬が大変なのである。雨の日などは尚更。盆棚を濡らす訳にもいかないと思いつつも、雨があがるのを待っている時間が勿体ない。多少の濡れは已む無しとして無理やり運んだりしていたものだ。
昨年のお盆は、父の初盆の為に妹が帰省していたことから、いつもは一人で組み立てや解体に汗を掻いていたが、妹の手伝いもあって片付けも捗り、大変助かったものである。
「それじゃ、土蔵まで運ぶから手伝ってくれよ」と妹に加勢を頼んだところ、「お兄ちゃん、なにも土蔵まで運ぶ必要なんてないんじゃないの、奥座敷の奥廊下、今は使ってないんだからそこでいいんじゃない」とのこと。
確かに、「あっ、それもそうだな、そりゃいい考えだ」と云うことで、昨年来雨の心配や靴の履き替え、母屋と土蔵を何度も行き来する必要がなくなったのである。
確かに、「あっ、それもそうだな、そりゃいい考えだ」と云うことで、昨年来雨の心配や靴の履き替え、母屋と土蔵を何度も行き来する必要がなくなったのである。
父や祖父、曽祖父などご先祖さんも皆おそらく、土蔵まで難儀しながら行ったり来たりしていた筈。
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