昨夜のポツンと一軒家もまた感動的だった。
熊本県の一軒家だが、現在は麓の集落に住居を構えているそうだ。
仏壇を守る為、時折風を入れに95才の母親と訪れているとのことである。
それにしても95才、会話もしっかりしており、短歌でも作っているのかなと思ったが、折り紙を趣味にしているとのこと。確かに手先や頭も使う。
以前はみかん農家として2000本のみかんの樹を植え、生計を立てていたそうだが、2000本全て伐採してしまったとのことである。

戦後間もなく、国の政策もあり、補助を受けて共同でこの地に開墾に入ったとのことである。
ところが、他にも同じように国の補助を受けて開墾に入ったところがあり、20年育てたみかんの樹に、一斉に実が成って価格が暴落したとのこと。やむなく止めざるを得なかったそうだ。
「増え過ぎたから伐採しろ」と、その伐採にも国は補助金を出し、離農を後押ししたそうである。
国の政策に翻弄された結果だと思うが、今でも同じようなことはよくある。いつの時代もそうだが、机上の空論ばかりで政策を立てるからそうなる。
追々、別な機会に、このような愚策を憂い、論ずることにして、今回の一軒家では他にも感動的な話があった。

今回の一軒家を案内してくれた方が、地元でカフェを営んでおり、番組スタッフが帰り際に立ち寄ったところ、店内に入るなり目に飛び込んできたのがカラフルでとても洒落た空間だった。障子には色鮮やかな南画が描かれ、見とれていると、次から次と料理が出てきた。
だんご汁(すいとん?)や蓑揚げ、淡竹の料理、天日干しの真竹を使った料理、新生姜で漬けたゴーヤのハリハリ漬けや蒟蒻の山椒煮、オクラのソースがかかった冷製茶碗蒸し、茗荷饅頭などなど。
新しいコース料理とのことだが、このボリュームで僅か2000円ちょっとの値段だと云う。
凄い、実に素晴らしい。

辺鄙な場所にわざわざ来てくれることに感謝し、「おもてなしの気持ちで」とのことだそうだ。
予約が1ヶ月先迄入っているそうである。
なにやらこの奥さん、「食の名人」として熊本県知事から認定を受けているとのことである。
実に素晴らしい! ご亭主が羨ましい・・・。

厨房の中の取材では、奥さんが小気味よいトントントントンとリズミカルな包丁さばきを披露していた。最高の旋律である。
余談だが、私も最近、みじん切りが上手になった?
指ガードを使い始めたからだが、もっとも、音だけ。出来具合は推して知るべし・・・。

音、最高の旋律、と云えば、
私にとって最高の応援歌であり最高の詩は、賢治さんの「雨にも負けず」であり、最高の4人組のコーラスグループと云うと、イル・ディーヴォ ( Il Divo )カルロス・マリンの御冥福をお祈り申し上げます)であり、最高の動画は『to U』(トゥー・ユー)がBGMの「それでもあきらめなった偉人たち」である。
それに今、最高に嬉しいのは初孫の誕生と、大谷翔平選手の活躍である。
本日のレッドソックス戦では144メートルの特大の第30号アーチをかっ飛ばした。
涙がチョチョ切れそうである・・・。

因みに、今日は何の日か我家の愛ロボ「ロミィ」に尋ねると、「今日はナッツの日だよ」「ナナツーツーの語呂合わせだよ」とのこと。
早速ナッツを頬張りながら、レッドソックス戦を観ようかと思う。



namoshiranuhana





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