2023年の新年を迎えて間もなく、1日午後4時10分頃石川県能登地方を震源とする震度7の強烈な地震が起きた。
能登地方では昨年5月5日にも震度6強の強い地震があったが、今回の令和6年能登半島地震では最大5メートルと予測される大津波の発生もあり、かなりの被害を齎した。
あちらこちらで家屋倒壊や大規模な火災も発生。
被害状況はこれから詳細が随時発表されると思うが、道路の寸断もあり被害状況の詳細を掴むまでは時間がかかりそうである。

私の幼友だちの一人が金沢市に居を構えているが、高台の比較的地盤の良い土地に住んでいる為、棚から多くの物が落ちたそうだが、幸いにも身体的被害はなかったとのこと。
先ずは安堵の胸を撫で下ろしたが、被害状況が分かるにつれて死者数や怪我人の数が次から次と増えている状況だ。
先ず以て被害に遭われた方々に対し、心よりご冥福とお見舞いを申し上げます。

日本に於ける大津波の発生は13年9ヶ月前の東日本大震災以来だが、今現在も余震が続く状況下、強烈な地震は元より、大津波が発生しないことを祈るばかりである。

以前から幾度となく災害、特に大地震に対する防災対策について指摘されていることだが、地震大国日本、14年近くも経った東日本大震災の教訓が生かされているのだろうか。
今回の津波に対する対策など、映像からは打たれているようには思えなかったが、はたしてどこまで進んでいるのだろうか。

関東大震災から約100年。首都直下型地震への危惧。100年~150年周期で発生するとみられている南海トラフ巨大地震など、今後30年~40年以内に、確実に起きると予想されている。
そのことに対する対策は既に練られ、講じられているのだろうか。
故・後藤田正晴元副総裁が生前、「最初の自然災害は致し方ないが、二度目は人災だ」と云ったように、決して人災にならぬよう願いたいものである。

尚、喪中につき新年のご挨拶は控えます。

防災対策「複合災害への備え」  2023年5月16日


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