窪田空穂の歌に、
「おち葉焚く火もて焼きたる大き藷顔よごし食ふ我と童(わらば)と」と云う一首がある。
12月になると、昔はあちらこちらで煙が立ちのぼる光景を見かけたものだが、今では火災予防の呼びかけもあり、あまり見かけることが少なくなった。
子どもの頃は落ち葉をかき集め、その中に銀紙にくるんだサツマイモを入れ、出来上がるのを楽しみに待ったものだ。
焼きあがった芋を両手の掌で転がしながらふーふーと息を吹きかけ、鼻水を垂らしながら熱々の焼き芋を頬張ったものだ。しょっぱさも味わいながら。
今となっては楽しい思い出である。
師走に入り、何かと気ぜわしい今日この頃、落ち着かぬ日々が続いている。

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