恒例となった篠弘(日本現代詩歌文学館)館長による今年最後の短歌実作講座(第一班)が終了した。

何時ものように午後1時、日本現代詩歌文学館に到着し、何時ものように、館に隣接する黒沢尻中央公園の撮影を兼ねた散策に出ると、公園の石組みの辺りで、青い小旗を振り回している初老の男性がいた。
この光景は高校時代の応援団を連想させるが、いくらなんでも「あの年でな・・・」と思った。
「変な人もいるもんだ、胡散臭いよなぁ~」と思いながらその場をそそくさと立ち去った。

定刻の時間となり、篠弘館長の近況報告から始まり歌評へと進んだ。
本日の教材は花山多佳子さんの「ゆりの木の道」から10首。
その後何時ものように、受講者が予め提出してあった短歌(一人2首)を、予め館長により添削されたものを順次解説していくといった講義内容だ。
私の順番は16番目だったが、今日一番印象深かった歌が、2つ手前の14番目の方の歌だった。

― 「来年も開講します」に拍手する篠館長の短歌の講座 ―

この作者、「何処かで見た方だな~」と思いながらも順次添削や解説が進み、最後の歌が終わった。

すると、前出の作者が徐に立ち上がるとこちらを向いて「皆さん、来年も篠弘館長を迎えるべく、エールを送りましょう」と言い出して、青い小旗を右手に持って前に進み出た。

合点がいった。

「フレーフレー しの」「頑張れ頑張れ ひろし」と応援団さながらのコール。
それに対して私も元応援団副団長(高校時代)である。学校が違いタクトも違うが、そのコールに対する反応は早かった。
後で知ったが、旗を振った方は元高校教諭で、同じく高校時代は応援団員だったとのことだ。



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