昨日の党首討論会で、野田総理が自民党の安倍総裁との交渉に於いて、衆院議員定数の削減実現を確約条件として解散宣言に打って出た。

今朝のモーニングバード(テレ朝系)で、女優でコメンテーターの高木美保さんが、「安倍さんが政治家を論じていたが、野田さんは政治を論じていた」と評していたが、言い得て妙であった。

ただ、消費税増税の埋め合わせや代償としての定数削減という意味に於いては、異論もあるところだ。
当番組でコメンテーターの玉川徹氏も、「問題は歳費の削減であって議員の数を減らせば良いという問題ではない」と論じていたが、これについては私も同意見である。
むしろ国民の意見を国政に取り入れる為には、逆に増やす必要だってある筈だ。
問題は、議員らが身を削る上でも、国民に対して何が説得力のあるものなのかを、或いは何が必要なのかをもっと突っ込んで議論してもらいたい。

因みに、幸福度世界一に挙げられるデンマークの市議会議員は、基本的にはボランティアとしての活動を尊重し、議員手当は一般的な失業手当よりも低い額なんだそうだ。
要は職業として、或いは家業としての政治家ではなく、国民の為の、政治の為の政治家であってもらいたいと、つくづく思うのである。


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