劇団スパイスガーデンによるバンカラの最終公演が、昨日奥州市のZホールにて公開された。
応援団リーダーOB(以後応援団としてのみ記す)の私にとって、一般公開される事に複雑な思いがあった。
応援団としての、血尿が出る程の厳しい訓練や、地獄のような合宿の追憶は、決して良い思い出ばかりではなかった。出来れば忘れたい一面もあった。
そんな事を考えながらも複雑な面持ちで劇場に向かった。

少しばかり時間が早かったのか、観客の入りは少なかった。
勿論、バンカラなどに興味があるのはOBぐらいのもの。そんなには入るまいと思いながら指定席に座っていると、開演10分前となる頃からごやごやがやがやと観客が集まり始めた。結局直ぐに満席状態となった。

「おお~ッ、なかなかやるもんだな」と感心していると、
「ドンドンドン」と懐かしい太鼓の音と共に、昔懐かしい弊衣破帽のバンカラスタイルに身を包んだ劇団員らが登場し、幕が開いた。

涙あり笑いありの約2時間の公演時間はあっという間だった。
迫真迫る劇団員らの演技、そして今でも記憶の片隅に鮮明に残っている強烈なタクト練習の風景を見るにつけ、隣の席に陣取っている元同朋に気付かれまいと必死になって震えを抑える事は実に容易な事ではなかった。
団員らの演技は本物であった。

あの当時の辛さや苦しさ、そして切なさを、応援団OBであればこの2時間、皆共に味わい、共に思い出し、共に懐かしんだ時間であり感慨もまた一入であった。


イメージ 1