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霧深い朝だった。
道路わきの冬を待つばかりの水田には、飛来した白鳥たちが、草をより分けながら餌を探している姿が微かに見えてきた。
島根県安来市のある鶏舎では、渡り鳥から感染したとみられる鳥インフルエンザ(H5N1型の強毒タイプ)の発生を受け、約2万1500羽の鶏が処分、と報じられた。
ここ一関市の遊水地に飛来する白鳥たちも、「もしや」の嫌疑をかけれてもおかしくはない。
つい4・5年前までは、餌付けをしてまでも白鳥スポットにしようと目論まれた磐井川の河川敷も、県による通達によって餌付けの自粛を呼びかけられた。
毎年、餌を求めて飛来する白鳥たちも、「はてさて、次は何処に行こうか」と思案に暮れる様子の霧中であった。