
結局、仮に購入希望者が現われた場合、即座に連絡を入れるようにと名刺を渡し、時間が迫っていたのでその場を離れ、後日改めて出向くことになった。
それから3日後、つまり今日である。何とか時間を作り、遠路片道30kmの道程の道中、購入後の準備など、例えば、後ろの荷台には開閉式の棚を作り、そこの右側にはカーボンロッドを縦にするか横に置くか、或いはテントとシュラフは左側の奥に~などなど、一人妄想を膨らませながら段々と近づいてみると、ある筈の所にその超お買い得と思しきジムニー(中古)は無かったのであった。
早々に事務所に駆け込んで「あれ、ジムニーは?」と尋ねると、「一昨日売れました」とあっさり「つれない返事」が返ってきたのである。
「オイオイどういうことだ」と、暑い最中更に暑くなって怒鳴り散らそうと思ったのを必死に堪え、「もう無いものはしょうがない」と諦めることにしたのだが、普通商売をしていてある程度常識のある人間であったならば、一本電話ぐらいすべきじゃないのではないだろうか。
「何と、もはや…」と思い地団駄踏みながらも、「思い立ったら吉日」即行即決を「好し」としていたにも係わらず決断し、強行していなかった自分に腹が立ち、本来であれば、今日絶対行こうと思っていた大切な処(大切な人)に行けずじまいであった事と相まって、何ともやるせない、何とも寂しい一日を送った次第だった。… …
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