10年ほど前、「慈愛の心」と題してエッセイを書いたことがある。新潟県出身でネパールのムスタンに移り住む当時87歳の近藤亨さんが、10余年の歳月をかけて不毛の大地を緑の楽園に変えた。貧しい農民たちの飢えを救い、希望を与えたその功績を、「世界を変えた100人の日本人」