春の食卓はやはり良い。なんと云っても山菜料理。春の楽しみでもある。かの北大路魯山人は、「わらびはもちろん取りたてでなければいけない。型の如くゆでて灰汁(あく)を抜き、酢醤油で食う。これが実に無味の味で、味覚の器官を最高度にまで働かせねば止まない」と云って