仁徳善政とは私の造語だが、仁政とは思いやりのある政治、徳政とは恩恵を施す政治、善政とは国民にとって正しく良い為政に務めることを云う。昨今、電気代やガソリン代、食料品や衣料品などの生活必需品が高騰し、じわりじわりと生活苦を実感するようになってきた。また、コ
世に問う「書かずにはいられない」
天変地異
父の百箇日が無事に終わった。特別な法要の儀は、あとは一周忌迄特にない。ともあれ、一安心である。今後はいつも通り、起床後にはそそくさと洗顔と歯磨きを済ませ、水とお茶、線香を仏壇にあげて拝礼し、その後に畑の様子を窺いながら散歩に出かける。そのルーティンを何年
救世主となるか? 新エネルギー「ドリーム燃料」
福島原発の処理水問題がかなり尾を引きそうだ。ALPS処理にかけても取り除くことが不可能とされるトリチウムを、薄めて海洋に放出し、希釈させる為の海洋放出が8月24日午後1時から始まった。この海洋放出処理の方法は日本のみならず、原発所有国の殆どがこの方法で処理してい
火と水の脅威
ハワイ州マウイ島では大規模な火災により多くの島民が犠牲となり、数多の家屋が全焼、倒壊の罹災を被り、灰燼に帰す事態となった。今未だ行方不明者の確認に追われている。また一方で、中国北京やその周辺では豪雨による水災害で多くの犠牲者を出し、多くの家屋が水没するな
博物館の存在意義
博物館には学術的に価値の高い美術品や工芸品、歴史的に重要な資料が多数保存され、それら実物の資料を通して正確に学ぶことや、研究することが出来る施設であるのみならず、訪う者の拠り所となり、精神性や人間性の高まりにも影響を与えられる施設だと私は思っている。今年1
どうなる財源
石油価格が7週連続上昇との記事に、激暑続きの毎日、更に溽暑感が増した。原因はウクライナ戦争が引き金となったことはご周知の通りだが、それ以上に、新型コロナが5類認定となって以降、経済活動が活発となって原油の需要が高まったことや円高が大きな要因と考えられる。当
結草「義を見てせざるは勇無きなり」
「春秋左伝」の故事に、「結草」「草を結ぶ」と云う古事がある。娘を助けてもらった父の霊が、戦場で草を結び、恩人の敵をつまずかせて恩を返したと云う伝説である。戦争を美化することや、容認するつもりは毛頭ないが、義を重んじ、身命を賭することを覚悟で、巖に刻んだ恩
暑い暑い、何処も暑い
猛暑、激暑、炎暑、大暑、極暑、酷暑、厳暑、溽暑など、厳しい暑さを表現する言葉は沢山ある。その中で一番暑いと感じるのはどの言葉なのだろうか。どれも捨てがたいが、それだけ、それぞれの思いで暑さを表現し、溢したくなると云うことではなだろうか。私が住む岩手県南(
君が代
古今和歌集に、国の安寧を願う詠人知らずの一首がある。「君が代は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」ご周知の我が国の国歌であり、未来永劫、平和と繁栄を祈念する意味も持つ三十一文字である。然しながら、ナショナリズムを喚起、想起させるのではないかと
世界のゴミを一掃できるや否や
プラスチックごみの分別は、燃えるゴミなのか燃えないゴミなのか結構複雑で厄介なものだが、それ以上に海外、特に途上国に日本のプラスティックごみが持ち込まれていることを初めて知った。とてもショッキングな映像である。ユーチューバーのBappa Shota氏が制作したドキュメ
責任の所在
冤罪事件は過去に足利事件や梅田事件、免田事件や島田事件など、本来なら無罪にも係わらず、強引な取り調べや証拠の捏造などにより有罪とされたケースが相当数ある。1966年に静岡県で一家4人が殺害された袴田事件も、冤罪事件確定だと思っていた。ところが、静岡地検は7月10
指導死
「指導死」という聞き慣れない言葉に唖然となった。イジメによる子どもの自殺など、胸が張り裂けそうなあまりに悲しく切ないワードである。人間のみならず、生を享けるもの全てが、何時かは必ずや死を受け入れざるを得ない時がくる。数え93歳の父が、先日老衰の為天寿を全う
増産指示や流通規制の発動
先日の地元紙に「食料安保強化へ増産や流通規制(有事備え法整備検討・農水省)」との見出しが気になった。中国では農産物の増産指示などでかなり問題視されている状況だが、はたして日本も同じようになるのだろうか・・・。「農水省は戦争や凶作などで食料供給が途絶える事
明るい未来に向け・・・?
昨日の5月19日からG7広島サミット2023が始まった。嘗ては主要7カ国が世界を牽引すると云ったイメージだったが、今ではその牽引力も衰えた状態での今回、日本が主催国としての開催となった。G7の開催に向けた岸田総理のメッセージが首相官邸のホームページに載っていた。「本
防災対策「複合災害への備え」
こどもの日の5月5日、石川県能登地方で震度6強の強い地震があった。その翌日には青森県東部で震度4の地震。その5日後の11日には千葉県南部を震源とする震度5強の地震があり、同じ日の午後4時52分には北海道日高地方東部でも震度4の地震があった。更には2日後の5月13日午後4時
漫筆「五万円札と十万円札」
来年(2024)の上半期に、新紙幣が発行されるとのこと。一万円札は渋沢栄一、五千円札は津田梅子、千円札には北里柴三郎の肖像画が採用されるそうだ。ところで、二千円札は一体どうなったのだろうか。暫く使ってもいないし見てもいないが、やはり不評だったと云うことだろう
温暖化による生態系の変化
地球温暖化の注意喚起を耳にするようになって久しいが、IPPCC(気候変動に関する政府間パネル)と云う専門家の発表では、2100年頃迄に地球の温度は1.1℃から6.4℃上昇するとの見解を示している。海面の上昇については、18cmから59cm水位が上がると予想している。その水位上昇
逆転の発想による地方創生
以前「逆転の発想」と題して岩手県知事に提言したことがある。高齢化が進む今日、若者らの招聘に力を入れることは勿論良いことだが、逆転の発想で、「全国から老人を招き入れたらどうか」との内容の提言だった。と云うのも、東日本大震災により、沿岸部では多くの犠牲者を出
チャットGPT禁止論に思うこと
昨日、現職の総理を狙った爆弾テロがあった。幸い大惨事には至らなかったものの、もう二度とこんなことは起こらないで欲しい。動機などはこれから判明するだろうが、動機云々の問題ではない。さて、先日の地元紙に「リユース活動促進で協定 広域行政組合とジモティー」とあ
メモ書きを参考にする演説の是非について
統一地方選挙・衆参補欠選挙の投票日が近づいている。各党おのおの、選挙に向けて政治活動が活発化している。そんななか、Youtubeである動画に不快感を覚えずにはいられなかった。新進気鋭の党首で、これからの日本を背負って立つであろう人材として私は注目し期待もしていた
洞察力の乏しい政策
久方ぶりに心底から共感の持てる寄稿文に出会った。文藝春秋4月号の77頁。「古風堂々・47」巻頭随筆、藤原正彦(作家、数学者)氏の寄稿文である。「深い洞察は常に一人の人間の呻吟により生まれる」との一文が印象的だ。洞察力の乏しい最近の為政者や官僚らにより、バブル崩
看過できない悪しき冤罪事件
「すまなかった」では絶対に済まされない一つに、「冤罪事件」がある。冤罪とは「無実であるのに、濡れ衣を着せられるなど、犯罪者として扱われること」を云う謂わば検察や裁判官の「過ち」によって有罪と確定されることを云うが、過去には免田事件や島田事件のように、再審
インフラが崩壊する
コンクリートの耐久性について、一般的な耐用年数は100年と云われている。塩害の恐れのある沿岸部ではその半分の約50年程度と云われている。今問題になっているのが、過去に造られた構造物の寿命の問題である。今から約11年前の笹子トンネル崩落事故は記憶に新しいが、トンネ
災害発生時の対処方法の見直し
2月6日発生のトルコ南部を震源とするトルコ大地震の被害は甚大だった。隣国のシリアも含めると死者数が5万人を超えた。津波被害を含めない地震被害としてはかなりの犠牲者である。関東大震災では10万5千人以上、また、記憶に新しい地震では7万人近くの犠牲者を出した2008年中
姥捨て山化する「冷和」の時代
姥捨て山とは、年老いて働けなくなった老人を、口減らしの為に山に捨てると云った棄老伝説を、民話としていい伝えられてきたものだが、真偽の程は定かでないが、それがもし事実だとしたら、あまりにも切なく、悲しいことである。21世紀の今では全く考えも及ばないが、あろう
過ちて改めざるは是過と謂う
今から14年程前の日記を読み返してみると、間違いに気がついた。「最高の景気対策とは」とのタイトルで、2009年(平成21年)5月11日に記載したものだ。最高の景気対策とは老いてきた両親が「なんだか最近の日本は住み辛くなってきたよな~」とよく呟くようになった。私も同感
国民主権の下「国民の為の政策を打つべし」
地元紙を見ていると「倒産倍増」と云う嫌な見出しが気になった。コロナ禍の資金繰り支援の返済が本格化していることから、ある程度予想されることだが、いよいよ本格的に倒産が増えてきそうな予感である。借金の返済はもとより、電気料金や燃料費、原材料費の高騰により今後
新型コロナの感染症法上の位置付けについて
これまで2類相当の新型コロナ感染症法上の位置付けが、5月8日に5類相当に引き下げることが決定したようだ。5類相当は季節性インフルエンザなどと同じ条件とのことで、入院勧告や就業制限、患者や濃厚接触者の行動制限が出来なくなる。また、ワクチンや医療費などは自己負担と
令和4年度年末雑感「認める心」
今年も色々あった一年である。世界を見れば、世界の食料庫と云っても過言ではないウクライナの、不発弾が栄養豊富な黒土地帯の大地を穿ち、歴史的な転換期とも云える超大国ロシア軍の侵攻により、多くのウクライナ国民の命を奪い、甚大な損害を与えている。理由はどうあれ、
イラク人質開放事件の映画化を「アントニオ猪木イズム」
先日、TBSの年末特集で「報道の日2022」と云う番組があった。私はいつも、日曜日の夜は週に一度の手作りラーメンをすすりながら、「ポツンと一軒家」を観るのが私のルーティーンなのだが、テレビのスイッチを入れたところ生憎他の番組が流れていた。仕方なく裏番組を覗いてみ
責任と節度ある積極財政「聖帝の世」
聖帝とは、儒教で聖人とされる君主のことを云うそうだが、今から1700年程前、民衆は貧困に喘ぎ、満足な食事を取ることも出来ずにいたとのこと。その為、家々の煙突から煙が立ち昇っていない様子に、当時の帝、仁徳天皇がそれ以後3年間、課税と労役を全て取り止めることにした