なんとか無事に、一日一行を課して続けてきた紺紙金銀字写経の一枚目が終わった。
時間に追われながらも、極力一字一字に集中して書いたつもりだが、出来上がったものを繁繁と眺めていると、「この字の時は少し焦って書いたな」「あの字の時は他の事を考えながら書いたかな」などと反省頻りである。
写経の紺紙は残り1枚。予定では3枚足してせめて5枚の紺紙金銀字写経を仕上げたいと思っている。
その後は以前のように、白紙に墨、出来れば硯で墨を練るところからやりたいものである。

紺紙金銀字写経と云えば、平安時代、1世紀に及ぶみちのく地方の安寧を築いた奥州藤原氏初代領主、藤原清衡公が建立した中尊寺に、習熟した能書僧によって書写されたとされる紺紙金銀字交書一切経を奉納したとして知られている。
当時は5300巻もあったそうだが、16世紀末に豊臣秀吉が持ち出し、中尊寺に残ったのは20巻ほどしか残っていなかったそうである。

その中尊寺で、来る7月11日、来年4月開催の第45回中尊寺西行祭短歌大会に向けての役員会がある。会場は中尊寺本堂裏の光勝院。今東光大僧正が、中尊寺の貫首当時に揮毫した「佛心」の掛け軸が存在感が誇る広間で行われる。



shakyo