今年の岩手県南は昨年より2週間程遅れて梅雨入りとなった。ムシムシジメジメ、洗濯物は乾かず、嫌な季節だが、そんな鬱屈とした心を和ませてくれる場所がある。
昨日、岩手県一関市舞川にあるみちのくあじさい園が開園を迎えた。
今年は例年よりもいくぶん開花が早いようだ。

昨年迄は入園ゲートは大きなビニールハウスだったが、今年からは完成して間もないウッディな建物(店舗兼用)が訪う見物客を出迎えてくれる。
そこを抜けると約4万5千坪の杉林のなかに、4百種4万株(実際は5百種6万株以上)のあじさい花群が来園者の梅雨に沈みかけた胸懐に、ひと時の和みと一服の涼を与えてくれるのではないだろうか。
今夏は更に、5千輪の花で水面を埋め尽くし、モネの睡蓮を彷彿とさせるあじさい池が早めに公開(7月6日から)されるとのこと。

紫陽花のその水いろのかなしみの滴るゆふべ蜩のなく

若山牧水の一首だが、蜩(かなかな)の鳴き声を聴きながら水面に揺れるあじさいを眺めると、幽幻の神秘に誘われ、現世離脱の境地に至るのではないだろうか。


hamorebi



西村由紀江さんの「オルゴールを聴きながら』を聴きながらあじさい池の池畔に佇めば、感嘆が更に深くこみ上げてくるのではないだろうか。