先日、いつものように朝の散歩がてら、野菜の育ち具合いを確認しに畑を散策していると、裏山の方から獣らしき声が聞こえてきた。今まで聞いたことのない迫力ある鳴き声だった。
ユーチューブなどで確かめてみると、熊の鳴き声のようである。
翌朝、注意深く畑を散策してみると、今まで見たことのない爪痕のようなものがポーポーの木に確認できた。
「こりゃまずい・・・」
何某かの対策を講ずる必要がある。

最近暫くご無沙汰だが、以前はよく渓流釣りに出かけていた。
好ポイントを探しているとどうしても山の奥へ奥へと分け入りたくなる。その為、熊の縄張りへとついつい足を踏み入れてしまうのである。
過去に4・5回熊と遭遇しており、一番近かったのは20mほどの距離だった。
当時は未だ若く、多少なりとも力には自信があった。しかしながら、残念にも今はその力もかなり影を潜めている。

余談はさて置くとして、昨秋あたりからいたるところで熊被害が報告されている。
OSO18のように60頭以上もの牛を殺害したり、最近は特に人的被害が増えている。人肉の味を覚えたのであろうか。
わが岩手県でも今年に入ってから(4月~6月19日迄)既に4件、4名の人身被害が発生している。
北海道のヒグマに比べ、本州にいる熊は個体の小さなツキノワグマである。

とは云え、獣は獣である。簡単に人は殺されてしまう。決して侮ってはいけない。
ましてやヒグマともなると、手のつけようがない。
学生時代にクマ牧場に2度程訪れたことがあるが、柵の上から見ただけでもその大きさに圧倒されたものである。

私は学生時代から渓流釣りが趣味の一つで、日高地方のダム湖や支流の河川、支笏湖周辺の渓谷や倶知安方面の河川に出かけたことがある。幸いにも一度もヒグマに遭遇したことはなかった。
しかしながら、一人で釣行したときなどは、渓流沿いの草や木々が風で揺られただけでも恐ろしくなり、何度も引き返したことがあった。

今、その北海道でも熊の問題が深刻な状況にあるようだ。狩猟免許を持った猟友会と自治体が揉めているとのこと。
ヒグマが出没すると、やはり頼りになるのが地元の猟友会ということになるが、彼らはあくまでもボランティアである。
奈井江町では日当の件や狩猟後の処理などをめぐり、自治体の出動要請に猟友会は断ったそうである。
確かに、事情を察すると致し方ないのではないだろうか。
対価云々ではないだろうが、命がけのボランティア活動である。

猟友会の高齢化もあり、今後は民間レベルでの対応は困難だと云わざるを得ない。
となるとやはり、銃の扱いに慣れた専門家の出動を期待する以外にないのではないだろうか。結局のところ自衛隊や警察に頼らざるを得ないと云うことになる。
ただそうなると、地方自治体独自の判断では到底無理だろう。
人命に関わること。ここはしっかりと、国との連携を密にして対処していただきたいものである。


kumanotume