今年も色々あった一年である。
世界を見れば、世界の食料庫と云っても過言ではないウクライナの、不発弾が栄養豊富な黒土地帯の大地を穿ち、歴史的な転換期とも云える超大国ロシア軍の侵攻により、多くのウクライナ国民の命を奪い、甚大な損害を与えている。
理由はどうあれ、武力侵攻、侵略戦争は許し難い蛮行である。
武力の行使には必ず、何の罪なき一般市民が巻き込まれ、尊い命が奪われる。子供や老人、女性はもとより、兵士など働き盛りの青年たちも無慈悲な空爆や弾丸に倒れている。
「国を、領土を守る」ことは、確かに大事だ。
かと云って何の罪なき人たちが犠牲になっていい筈がない。
一刻も早い終戦を願うばかりである。

一方、日本ではあまりにも衝撃的な事件があった。
7月8日11時31分頃、演説中の安倍元総理が銃撃により命を落とすと云った、治安の良い筈の日本では信じ難い事件が起きた。
安倍元総理は、アベノミクスによる積極財政により、低迷する日本経済の立て直し、30年も長引くデフレからの脱却を目指し、日本再興の牽引者としての期待は実に大きかった。
自民党内でもその意志を受け継ぐ議員らにより、貨幣観を正し、経済成長による正常な日本経済を立て直そうと奮闘している。
過去の呪縛から抜け出すことは至難の技だが、我々一般の日本国民の為にも、是非とも頑張っていただきたい。  



また、プロレスファン、特にアントニオ猪木ファンにとって猪木さんの死はあまりにも悲しく、切ない出来事であった。
蹴られ、殴られ、何度打ちのめされようとも決して諦めずに立ち上がる姿。猪木イズム、燃える闘魂に、紆余曲折あった青春時代、私は何度救われ、助けられたことか。
プロレスラー、或いは政治家としても尊敬に値する人物だが、なかでも、前々回のブログ等でも紹介した1990年のイラク人質開放事件は特筆すべき前代未聞の大偉業である。
人質開放に向け、平和の祭典開催などによって日本の文化や和平への理解を求めた結果、交渉難航の末、無事に人質41名の日本人が開放させることに成功した。
交渉には先ず、相互の理解が必要である。

日本サイドとしてもイスラム教徒への偏見を無くし、且つまた日本の文化を理解してもらう必要があった。 我々西側の一員、民主主義国家の立場からみると、「民主主義が全て」であり、中露などの専制主義国を排他的、排外的にみなす傾向がある。
しかしながら、その逆もまた然り。
専制主義国からみれば、民主主義国は「悪」だと思っているのかも知れない。
それぞれの生活があり、それぞれの価値観を持ち、それぞれの幸福観を持っている。
イデオロギーはもとより、価値の押しつけは決して良くない。
それぞれの価値観で、優劣や善悪を決めてしまっていることに、間違いが生じることを先ず以て認識すべきではないだろうか。



1990年の筑紫哲也氏と猪木さんの対談番組の4分30秒前後に、「西側が善で、イラクが悪だ」との図式が出来ていると猪木さんが嘆き、公平な見方をするようにと説いている。
全くもってその通りであり、武力による対立のそもそもの原因がそこにあるのではないだろうか。

つまり、他者、或いは異分子を認めないことが最大の原因であると私は思っている。
対立を生まない為にも、先ず、他者を認めることが肝要ではないだろうか。
前述のように、幸福感と云うものは、それぞれ於かれた立場や環境などにより異なって然るべきである。
武力行使を避ける為には、先ず以て話し合いによる外交交渉が鍵を握ると信じている。
その為にも、他者を認め、相手に敬意を払うこと。簡単なようで難しいことだが、兎にも角にも和平の出発点はそこにあるのではないだろうか。

bokun

osechi2023

osechi2023a

osechi2023b

有難いことに、年末には毎年、私の妹が卒寿の母を気遣い御節重を届けてくれる。
ここ暫くは、コロナ禍もあって箸をつけるのは私と母のみ。母は元々少食なこともあって、七種粥と一緒にいただくことも屡々だった。
しかしながら、明日には久方ぶりに息子夫婦が東京から来るとあって、正月早々、あっという間に無くなりそうである。








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