ここ岩手県南部もいよいよ本格的な農作業シーズンに入った。
昨日は集団での側溝の泥揚げ作業があり、早朝5時半から眠い目をこすりこすり、汗を流した。
これで水田にも清らかな水が流れ込み、その養分を吸いながら稲もすくすくと育ち、無事に出穂期を迎えて穂孕み始めた稲々は、秋の収穫期にはたわわに実るだろう。

農は国の土台なり、農によって安心で安全な食物が育てられ、家々の食卓に上り、生きる為のエネルギー元、活力や家族団欒(勿論ひとりであっても)のひと時が齎される。
一粒百業と云って、一粒のコメを作るのにも多くの工程を経なければならない。
確かに最近は機械化が進み、作業がしやすくなり、且つ、幾つかの工程が省かれるようになってはいる。
しかしながら、傍から見るよりは遥かにきつく、表には出ない作業が山ほどあるのだ。
「やることばかり、やることだらけ」なのである。

とは云え、そんな多忙ななかにもささやかな楽しみはある。
早朝の集団作業途中に土手を見上げると、ゼンマイが伸びているのが確認できた。例年よりも一週間程早いようだ。
作業終了後、早速ゼンマイを採取に向かったのだが、先に誰かに取られたようだ。
ここは我が家の溜池の土手なのだが・・・。
残念だが致し方なし。気を取り直して違うポイントに向かうことにした。

私は山菜のなかでもこのゼンマイが大好物であり、毎年楽しみにしている。
食べるのは勿論だが、採取することが楽しいのである。
山菜の女王は「コシアブラ」、山菜の王は「自然薯」と云われるのが一般的だ。しかしながら私にとっての山菜の王は、この「ゼンマイ」なのである。


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