我が家は江戸時代末期に建てられた古民家であり、経年の劣化は隠しようがない。居間の北側には明り取り用の障子戸があり、今尚現役として夏は涼しさ、冬は暖かさを提供してくれている。
特に冬は家中に冷気を持ち込まぬ有り難い存在である。
しかしながら組子や桟の劣化はもとより、障子紙に至ってはかなりの年季もので、相当以前からそのままの状態である。
良く云えば、古家に相応しい色合いとなってよく馴染んでいる。
しかしながら継ぎ接ぎを繰り返し、挙句の果てにはガムテープなどで補強する箇所が目立つようになった。

その為幾度も障子の張替えを検討していたものの、ついつい忙しさにかまけ、今の今迄放ったらかしにしてきた。
先日遂に意を決して張り替えることにした。
私にとってはおそらく30年ぶりになるであろう障子紙の張替え作業だ。はたして綺麗に出来るや否や。
一日がかりの張替え作業は結構大変であったが、終わってみれば実に爽やかな気分である。居間も幾分明るくなり、歴年のわだかまりが一気に解けたようだ。
米寿を過ぎた母も、世の中が少し明るくなったようだと喜んでいる。


shyojigae





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