『釣りキチ三平』の矢口高雄さんが81年の人生に幕を閉じた。膵臓がんで闘病中だったとのこと。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

私の趣味の一つに渓流釣りがある。矢口さん著作『釣りキチ三平』の影響は大きかった。
矢口さんの漫画には淡水魚、特に渓流魚の岩魚や山女魚が多く登場し、見る度に釣心をそそられたものだ。
矢口さんの作品の中で、「0池の滝太郎」として紹介されたタキタロウ伝説を漫画にしたものがある。
山形県鶴岡市の大鳥池に伝わる怪魚をモデルにしたものだが、実際に2メートル超の巨大魚が目撃されるなど、その信憑性も高い。魚種はイトウやソウギョ、イワナやヒメマスなど色々な説があるが、大いに興味をそそられたものだ。

秋田県東成瀬村の北東部に、映画『釣りキチ三平』ロケ地として知られる天正の滝がある。その滝に紅葉狩りを兼ねて何年か前に足を運んだことがある。映画では岩魚止めの滝として紹介された滝だが、車止めから杣道を結構下ったところにあったと記憶している。
その滝を背景に釣り上げた岩魚の絵が思い浮かぶ。

魚の絵画と云えば、直ぐに白石隆一画伯(岩手県千厩町)を思い出す。白石画伯は1904年生まれで1985年に他界したが、その間、絵描きの登竜門として知られる第9回帝展(現在の日展であり、在野には二科展がある)に「田園初秋」を応募し、見事入選を果たした。その後も、光風会展や海洋美術展などで数々の入選を果たし、1947年の日展では岡田賞(特選)を受賞した。その後、日展の委員や河北美術展の委員などを歴任し、それらの功績を称えられ、岩手日報社文化賞、河北新報社功労賞、岩手日日新聞社文化賞の栄誉を受けた。

本人は風景画などを好んだようだが、当時、魚の絵を描かせたら日本一と称され、魚の絵と云えば先ず白石隆一画伯が最初に思い浮かぶ。
今でも地元で語り継がれているエピソードがあるが、絵の購入者が白石画伯の描いた魚の「喜知次(きちじ)」を壁に飾っていたところ、飼い猫が本物と間違えて飛びついたのだそうだ。額装してあったその絵画は床に落ち、幸い表面のガラスが割れただけで済んだとのこと。猫が本物の魚とを間違えるくらい生き生きとした絵であると云われている。その白石隆一画伯も、ちょうど81歳で亡くなった。


tenshyonotaki




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