昨夜夜半、自宅に戻るとテーブルの上にB4判がすっぽり入る程の大きめの封筒が置いてあった。
発送元は斎藤實顕彰会とある。
今年で13回目を迎える「斎藤實夫婦を偲ぶ等短歌大会」の結果表であろう。
早速封を切り中を覗いてみると、賞状と景品が見えた。
いつもは自由題の1作のみの応募だが、今年はコロナ問題により歌会や表彰式が行われないこともあり、「自由題」の部と「斎藤實夫婦を偲ぶ」の部の2部制を採り、各々2作品を応募できるようになった。
そのなかの「斎藤實夫婦を偲ぶ」の部で、私の一首が佳作に入選したのだった。
以前は「なんだ佳作か」と嘆いたりもしたが、今では「知足」を忘れず、佳作であろうと入選は素直に嬉しい。
選者は元岩手県歌人協会会長の菊澤研一先生。御年88歳である。
今年はコロナ禍のもと、直接菊澤先生の講評を拝聴することは叶わなかったが、来年開催するであろう第14回には、豊富な知識量と絶妙な語り口調、切り口鋭い評説をいただきたいものである。

<入選歌(優秀賞のみ)紹介>
◆「斎藤實夫婦 を偲ぶ」の部
  最優秀賞:斎藤實と命日同じわが子ゆゑ花を供へて共に偲ばん   菊池 悦子(江刺)
  優秀賞:若き日に水沢弁に戸惑いし春子夫人は苺好きなりき    小野 節子(水沢)
  優秀賞:木々古りし斎藤夫妻の墓の丘呼応するがに蜩の鳴く    菊池トキ子(江刺)
◆「自由題」の部
  最優秀賞:昼顔の花萎えてゆく日の強さ寄る薬局に静けさこもる  千葉 令子(水沢)
  優秀賞:母の好む花水木咲く頃となり盡くさぬ悔を今にして思ふ  加藤 洋子(盛岡)
  優秀賞:復員せし父に寄りゆく姉と兄われは見てゐき柱の陰に   阿部 洋子(水沢)

※「斎藤實夫婦 を偲ぶ」の部の佳作欄には、私の詠歌の直ぐ隣に友の菊田顕君の詠歌が載っていた。
  佳 作:騒擾の朝に撃たれし鏡台はひび割れてなお世を映しおり  菊田 顕 (水沢)


kasaku

makotosaito
 私の佳作入選作↑





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