10年ほど前、「慈愛の心」と題してエッセイを書いたことがある。
新潟県出身でネパールのムスタンに移り住む当時87歳の近藤亨さんが、10余年の歳月をかけて不毛の大地を緑の楽園に変えた。
貧しい農民たちの飢えを救い、希望を与えたその功績を、「世界を変えた100人の日本人」と云う番組で紹介された。

ネパールのムスタンは、標高3千メートル、冬はマイナス40度にもなる極寒の地。そんな過酷な大地に、米や野菜、りんごやニジマスの養殖などに取り掛かった。それだけではない。私財を投じて託児所や学校、病院の建設にも携わったのである。
私欲にとらわれることなく、愛他的精神に溢れる慈愛の心が満ち満ちた日本人である。
今から3年ほど前の2016年6月、94歳で天国に召されたが、その功績は計り知れない。

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