「どの道、吹っ飛ぶ」 東電会議映像、追加公開


"4号機" 驚愕の東電、国の対応!!ガンダーセン氏の追求で明らかに!


東電会議映像など、追加公開された映像を観て愕然となった。
過去に、何故そんな状況でも原発を推進してきたのか。東日本大震災から2年が経ち、改めてYouTubeなどの映像で振り返ってみることにした。
そのなかでも、追加公開された東電会議の様子や国家機関の原発事故収束対応室室長を交えた質疑応答の映像を改めて見直すと、嘗て政府の肝いりで、安全であると強行推進されてきた原発建設や稼働に、事務方の役人ということもあり技術的な知識不足は已む無しとしても、肝心の東電の技術者も把握していないなど、あまりにも杜撰な安全対策だった事に憤りを覚えながら見入ってしまった。

その内容はというと、
福島原発1号機・3号機の爆発当時、4号機のプールには1535本の集合体があったがかろうじて冷却されていた。しかし、3.11の震度7の東北地方太平洋沖地震の揺れや津波襲来により傷んだ構造体に、もし、更に震度6強の余震などの襲来によって4号機が倒壊するなどの緊急事態が発生した場合、使用済核燃料プールに亀裂が入り、それによって水漏れが発生してしまえば冷却する術を失う。

再び核燃料が溶けだしてメルトダウンが起こる可能性は十分に考えられる。
さらに恐ろしい事態と謂える、燃料集合体を包んでいるジルコニウム合金が、空気に触れることによって発火する可能性がある。    
一度燃え上がったジルコニウム合金は、水での消化は不可能だとNRCが行った実験結果からも明らかとされている。

もし万が一、そのような事態が発生したならば、1号機・3号機の水素爆発などで空気中に拡散した、目に見えぬ放射性物質の数十倍にも及ぶ拡散の恐れがあると指摘されていた。
そんな事態に見舞われようものなら、4号機のみならず1号機から6号機までの事故処理は不可能となり、残された核燃料棒14225本全てが空気中に拡散し、北半球全域に及ぶ汚染に繋がり、数十年もの間、人が住めなくなるといったショッキングな報告もある。

2012年8月31日、衆議院第一会館で行われた院内集会の質疑応答で、アーニー・ガンダーセン氏の質問など、次から次と想定外だった現実や実態に対する質問に、国や東電側は返答に窮していた。
アメリカは日本よりも遥かに進んだ原発先進国であり、色んな実験や検証の上での原発推進を図っているが、それでも想定外な事態を発生する可能性を否定出来ないと一部の技術者は本音を漏らしている。

ましてやその国々の地殻や地盤などの自然的諸条件により、原発推進が可能か否か、或いは敵地か否かの大きなポイントがそこに秘められている。
我が国に於いて、原発推進の背後にはそのアメリカの陰が常に付き纏い、国是として推進してきた経緯がある。

しかしながら地震大国日本は、アメリカ大陸やその他の地震が少なく、しかも活断層の少ない国とは条件が違うのだということを真摯に受け止め、改めて見直す必要があるのではないだろうか。    
そんな意味からも、日本は原発に適した自然環境にないということは、改めて云うまでも無い。

アベノミクスの効果?で、円安が進み株価が12000円代を取り戻し、総理から経済会への強い要請により、企業は賃上げ交渉を受け入れる方向で進んでいるようだ。
「景気回復の兆しが見えた」と、実質経済には未だ反映された訳でないのにも係わらず、経済各紙のみならず巷では浮き足立っているかのようにみえる。
勿論、経世済民、次なる二の矢、三の矢と経済対策を講じる姿勢を否定するつもりは全くないが、高調した雰囲気のなか、頃合いを見計らっての原発稼働宣言やTPP参加表明を、絶妙のタイミングで切り出してきた総理だが、更に、慎重に議論を重ねる必要があるのではないだろうか。

愛知や三重県の沖合で、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)がメタンハイドレートの採取に成功したと、世界初の技術に称賛の声が上がっている。
今回の愛知県・三重県沖合の濃集帯埋蔵量から試算すると、日本の天然ガス使用量の14年分に相当するメタンハイドレートの埋蔵が見込まれるとの推測だが、それ以外にも日本近海の地下には莫大な量のメタンハイドレートが眠っているとの調査結果が出ている。    

日本は資源の乏しい輸入大国であり、それが故に原発に頼ってきたエネルギー問題も、メタンハイドレートなどの採取技術の向上により一変する可能性が出てきた。資源大国「にっぽん」に生まれ変わろうとしている。
3・11の苦境や艱苦から学んだ教訓を活かし、安全でしかもクリーンな未来の実現を、大いに期待している。


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