我が家の庭の片隅の、お袋が世話をしている桔梗の枝先に、お盆を前に、ローラの仕草同様にふっくらと頬を膨らませるが如く、蕾や花を咲かせていた。
蕾から花が開く時は、ポンと音をたてるのだとか。

遠く離れたロンドンでは、キキョウならぬイチョウが、3度目となる輝かしい大輪の花を咲かせてくれた。
レスリング女子63キロ以下級3連覇の偉業を成し遂げた伊調馨選手である。
彼女は試合4日前の練習の折り、不覚にも左足首の靭帯(1本半)を断裂してしまったそうだ。
テーピングや痛み止めの注射などで急場を凌いだようだが、その痛みや辛さ、そして弱みを決して見せる事はなかったようだ。
レスリングの、技術やテクニックを遥かに超越した精神力で闘った心の強さは、正しく本物だった。
私も左膝内側靭帯断裂により青春時代苦しんだ経験を持つだけに、この上ない喜びとともに、心より祝福の言葉を贈りたい。



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