先日、農ヶ喜クラブの面々と、一関市大東町京津畑地にある廃校跡を再利用した「山がっこ」を訪れた折り、小用を足そうと雪隠の戸を開けたところ、真正面に見えるガラス戸に、格調の高い教訓短歌が目に止まった。

曇りガラスを透して、外界から淡い光が差し込み、その光に後押しされるかのように浮き出る文言は、まるで教義の教えであるかのような掲示に、身も心も正され、慎重に、しかも集中力を高め、更には直立不動の姿勢を崩さぬ緊張の用足しと相成った。

京津畑地区の「山がっこ」は、自然と触れ合い、山あいの食文化を堪能するのみならず、忘れかけていた精神修養の場でもあるようだ。


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