岩手県一関市萩荘地内に、一関百景の一つ「霜後の滝」がある。

霜の後に 名を得し昔 白波の 今もくだけて おつる滝つせ
(三宮守氏公詠)
1128年高館城主であった藤原基衡公が「霜後(そうご)の滝」と名付けた。

その滝の近くに、農ヶ喜クラブ、次回の研修先となる熊谷さん宅がある。当クラブ幹事の小原君と共にお邪魔する事になった。
熊谷さんご夫婦は、やはり我々同様いわて農業入門塾のOBで、10期程先輩に当たり、入門塾開設間もなくの塾生との事。
稲作を初め、野菜類はもとより山菜類に至るまで多くの品種の栽培を経験され、また実に研究熱心だ。

「ただ作ればいい」という旧態依然の農家体質ではなく、生産コストをしっかりと把握し、更には、今後の生き残りを掛ける農家にとって、一番肝心であろう流通に関してまでも造詣を深くし、TPP問題が深刻化する中、農業で生き残る為には、「熊谷さんのような方が生き残るんだろうな」と思える、逞しい、謂わば良きお手本になれる方だと確信を持っている。
「特に女房の尽力が大きい」とのご主人の弁。何とも素晴らしく、羨ましいご家族だなと思いながら熊谷さん宅を後にした。

来年2月の講義、農ヶ喜クラブが実に楽しみだ。

霜後桃源記(熊谷さんのブログ)
因みに、現代農業(月刊誌)にも以前紹介された方である。


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