秋深まりて初冬の頃、毎年恒例となった干し柿が軒下を飾っている。
父の好物とあって、今年は関が丘の叔母が沢山持ってきてくれた。
私はどちらかと言うと、焼酎漬けの方が好みである。

私が幼少の頃、曾祖母が健在であった当時はよく焼酎漬けを作ってくれたものだった。それがまた実に美味かった。
あまりの美味しさについついお強請りをして、たらふく食い過ぎたものだから、今ではアルコールの類はあまり得意ではなくなったようだ。

一昨日、友人の個展に顔を出そうと仙台に行った。
駅から然程の距離ではないと高を括り、届いた葉書の地図を頼りに、そのギャラリーを目指したが一向にそれらしい所が見つからない。

「いや、そんな筈はないな」とどんどんどんどん進んでいった。
流石にこれは変だと、「聞くは一刻の恥、聞かずは一生の恥」と、通行人に尋ねてみることにした。すると、とんでもない道に迷っていたらしい。

迂闊だった。ここは伊達藩の城下町であった事をすっかり忘れていた。
お陰で、汗だくになりながらの仙台散策から帰り、昨日あたりから、縁が薄い筈の風邪を引いたようだ。



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