岩手県北上市にある日本現代詩歌文学館講堂に於いて、第5回「現代歌人の集い」が行われた。
日本現代詩歌文学館の篠弘館長挨拶の後、前もって応募してあった短歌受賞作品の表彰があり、各選者特選賞、現代歌人協会理事長賞、日本現代詩歌文学館館長賞、第5回現代歌人の集い賞など、各受賞作品の紹介と表彰式が行われた。

選者は柏崎譲二さん、川野里子さん、佐藤通雅さん、篠弘館長、松平盟子(司会兼任)さんら5名。


◆受賞作品並びに受賞者

・第5回現代歌人の集い賞
『この街の 未来を語る 教室の 窓の向こうに 座礁船見ゆ』   伊藤拓(岩手県)さん

・日本現代詩歌文学館館長賞
『家流れ 家財道具の なにもなし 玄関の鍵 ポケットにあり』   佐々木政子(岩手県)さん  

・現代歌人協会理事長賞
『夜水引く 植田に散りぼふ ひかりあり 満天の星の 名のなきひかり』   里見絹枝(千葉県)さん


上位3首に以上の歌が選ばれた。
今回の応募作は予想通り「震災詠」が多く、事実は小説よりも奇なり、現に受賞した作品の多くは震災を詠んだ作品が殆どだった。
不肖私も1首応募し、敢えて震災関連を外した歌を選んだが、案の定箸にも棒にも触れなかった。
未だ未だ修行が足りないということ・・・!

その後、前出の5名による選者座談会が行われ、侃侃諤諤、喧喧囂囂と作品に対しての思いや意見が取り交わされた。
全く違った意見や見方もあり、人それぞれの感性の違い、読む人や、或いはどんな心境の下で読んだ(見た)かなどによって、解釈や評価も全く違ってくる事を改めて知る良い機会でもあった。
選者には高校の大先輩もおり、仕事を抜けだしてわざわざ車を飛ばした甲斐があったというもの。

その後10分間の休憩を挟み、
演題「歌は面白く、心は深く」馬場あき子さんの講演があり、約3時間の有意義な時間を過ごす事ができた。



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ひょっしてこの短歌を応募していれば・・・?  ま~ないか!