我が家の秋の見所の一つに、ドウダンツツジの紅葉が、漆喰の土蔵に映えるなかなか見応えのある場所がある。
朝靄が薄く立ち込め、真っ赤に色づいたツツジの葉をオブラートに包み、少しばかり淡い色に呈してくれる。

もう間もなくすると、この鮮明な赤い色から、樺色か濃い柿色に少しづつ変化していく。
するとまた、漆喰の白、瓦色の黒と苔の生えた樹皮の色、そして朱赤に色づいたドウダンツツジのコントラストが得も言われぬ美しさを示してくれる。

身近にあり、手を伸ばせば直ぐにでも届きそうな些細な美しさだが、心の底から美しいと感じられるようになった。
何も、遠くを求め、上を目指して肩肘張るよりも、身近にはもっと素晴らしいもの、そして本当に綺麗な景色がある事に漸く気付いたような気がする。


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