東京電力福島第1原発問題の影響により、今年の(いや今年以降もだろう)キノコ採取への意欲が半減している。
何故ならば、キノコは土中や原木の養分を目いっぱいに吸いながら成長するからである。ついこの間迄は、中国産のキノコは特に警戒すべきだとよく言われていたが、原発事故によって日本のキノコがもっと警戒しなければならなくなった。
秋の楽しみの一つであったキノコ採りが、こんな形で縁遠くなる事は非常に悲しい話であり実に虚しいことである。

そんな中でも、せめて舞茸ぐらいはよかろうと、昨年頃から出始めるようになった天然舞茸の様子を、覗きに行ってみたところ既に傘が開きぎみだった。勿論、それを静かに採取して、数日間天日に干して薫り高くなってから頂戴する事になる。
栽培物と違って、天然舞茸特有の芳醇な香りと、肉厚の茎の歯応えをしっかりと味わいながら、舞茸ご飯に舌鼓を打ちたいものである。

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