「ホットスポット」・・・この言葉の持つイメージはかなり重い。
そして実に苦しい。更に、人に与える影響は計り知れないものがある。
風評被害は往々にしてこの何気なく伝わった言葉が、独り歩きしながら広く大きく膨らんでいく事によって拡大していく。

群集心理の中に、「3人の法則」というのがある。
2人以下では周りの人達を動かせないが、「3人以上の人が集まり、同じ事や行動を共にする事によって周りにいる人達もその真似をする」という心理的法則だ。

良きにつけ悪しきにつけ、あらゆる情報が行き交うネット社会の今、正確なデータを待たずして、所謂取り返しのつかない風評がそこから爆発的に広がっていく。
では、何故このような情報が独り歩きし、風評が膨らんでいくのだろうか。

それは、確かな情報がないまま、或いはあったとしても信憑性が乏しい事から、国民はいったい何を信じ、誰を頼りにすればいいのか判断がつかない状況にある、というのが最大のポイントではないだろうか。

嘗て東京電力は199回もデータを改ざんし、原子力など、エネルギーに係る安全及び産業保安の確保を図る為の機関である原子力安全・保安院は、「原発ありき」の経済産業省の管轄にあって、現に、東電は歴代経産幹部の天下りを受け入れているようだ。

原発に詳し科学者にしても、歯の奥に何か物が詰まったような言い方をするし、放射線濃度の基準値については、問題ありと指摘する科学者がいれば問題ないと言う科学者もいる。

本来ならば一番信頼でき、すべきである筈の国や行政が、一番信用できる機関でなければならない筈のものだが、ご周知の通りである。

それではいったい放射能について無知な我々国民は、何を信じ誰を頼りにすればいいのだろうか。
そんな状況だからこそ、誤りであろうがあるまいが情報はどんどん独り歩きしていって、益々風評が広がり、その事によって致命的な被害を被る事になるのではないだろうか。

今回の未曾有の大災害を経験し、そのどん底から立ち上がり、復興を目指す上で特に必要な事は、国民からの、国に対する全幅の信頼を取り戻す事ではないだろうか。
その為にも、「福島の再生なくして日本の再生なし」と所信表明で力強く語った野田総理に大いに期待したい。
 

イメージ 1


NHK ETV特集 ネットワークで作る放射能汚染地図

全て最後までご覧になりたい場合は(veohダウンロードしてご覧下さい)>>