酪農フォト短歌6作目が掲載された。

<今月の短歌>
『ひさかたの あさぎの空の 雲遠く 酷暑に涼む 松の木陰で』

<今月のエッセイ>
昨年の夏は記録的な猛暑が続いた。今年の夏も昨年ほどではないが、やはり暑い。ゲリラ豪雨や竜巻の発生により、日本各地、いや全世界で自然災害による被害が多発している。
その原因として指摘されるのが地球温暖化である。それは無分別な化石燃料使用に伴う人災であると言っても過言ではない。
今から半年前の3月11日。
未曾有の大災害をもたらした東日本大震災により、「世界でトップクラスの安全を誇る」と豪語され、殆どの国民は疑う余地もなかった原発事故に、ただただ、指をくわえてその成り行きを見守るしか術がなかった。
その影響により、ここ岩手県一関市でも、今から3カ月前の6月中旬には、セシュウム濃度が許容値を超えたとして、牧草の利用や放牧の自粛要請が県畜産課から通達を受けた。
また、「原発さえなければ」と書き残して自ら命を絶った福島の酪農家もいた。
写真に見える薄あさぎ色に染まった清らかな空や、夕暮れ時の長閑な牧場の景色、そしてそれらを包み込む澄み切った空気を、決して核の毒物で汚してはならない。
未来永劫、汚れの無い空気を、後世まで残し、そして守る責任が我々にはある。
昨今の自然現象や自然災害をみていると、その殆どが我々人類の自然を甘く見、私利私欲に拘り、傍若無人に振る舞った結果の人災であると思えて仕方がない。そして神が、その警鐘を我々人類に鳴らしているかのように思えてならない。

酪農ジャーナル9月号の酪農フォト短歌は、こんな内容で掲載された。


本日、民主党の代表選挙が行われ、野田財務大臣が決選投票の末、新しい代表に選ばれた。
兎も角、政局云々よりも、一刻も早い原発事故の収束や、復旧・復興に終始してもらいたいものだと心底から思っている。

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