第71回国民体育大会(岩手国体)に向けて、文科省や日本体育協会からのメッセージを踏まえ、サンセール盛岡大会議室を会議場として、県の国体推進課主催による会議が行われた。
3・11東日本大震災の影響により、当初、5年後(平成28年)開催予定の岩手国体の雲行きが危ぶまれ、報道機関の早合点もあってか、震災後間もなく、5年後の国体開催に向けて、知事が前向きでは無いと報じられた。

その報道を聞き、各競技団体や実際に地元開催を念頭に入れ、それに向けて頑張っている選手らから、
「是非やってもらいたい」と熱い強いメッセージが届けられた。
その意向に応えるべく、県は規模縮小や延期開催など色々模索しながら検討していたようだ。


その為、県は日本体育協会に対し意見を求めていたが、その回答が漸く返ってきたとのこと。
それによると、
「ここまで縮小すれば、岩手県として頑張って開催できる」というラインを示してもらえれば検討しやすい、との意向だったようだ。
その為、県は「各競技団体や開催市町村による縮小や削減の範囲を聞きたい」との意向で今回の会議が開催され、その意見を踏まえながら、ソロバン勘定の上で、開催するか否かの判断を下す意向のようだ。

その県の姿勢に対し、
質疑応答の中で、さもありなん「県の確たる方向が示されていない中での今回の会議は無意味ではないのか」
「我々競技団体が国体開催を切望している事を十分に理解しているのではないのか」等の厳しい意見が飛び交っていた。
結局、最終的には各競技団体や開催市町村による、
縮小開催に向けた検討内容を報告しなければならなくなった。
これでまた余計な作業が一つ増えた事に、いささか、いやかなりの不満を持ちながら会場を後にしたのだった。


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