ここ岩手県南地方も、本格的な山菜のシーズン到来となった。
しかしながら、例年のようなウキウキとした気分になかなかなれないのも致し方なしである。
あれだけ多くの犠牲者を出した東日本大震災から、未だ2カ月しか経っていないのである。心の傷はそんな簡単に癒せるものではないのだろう。

ただ、その虚しさや虚脱感を何時までも引きずるようであってはうまくない。ふっ切る事が大事である。
寧ろその方が、自分にとっても、或いは多くの被災者の方々にとっても良いのではないかと、何事もなかったかのようにすくすくと育っているゼンマイや、ワラビ、コゴミやコシアブラをみているとふと思うのである。
単なる「こじつけ」かもしれないが、そう自分に言い聞かせ、自分の心を納得させながら藪をこぎ、そして1年ぶりの山菜取りに出かけたのだった。

今年の出具合は少し遅いのではと思っていたが、行ってみるとそうではなかった。例年通りだった。
コゴミは既に遅く、ゼンマイも既に伸び過ぎたものが目立っていたし、勿論ワラビもそうであった。
これからは、低地に近い里山よりも高い場所や奥山が狙い目となる。
例年のように、ふごや長靴、手袋や山菜用の道具一式を車に積み込み、仕事の合間を縫って道草を食いたいと思っている。

釣りと山菜ときのこの日記帖


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