3月11日に東北地方太平洋沖を震源とするマグニチュード9.0、嘗て経験した事のない大地震に見舞われ、特に沿岸部では津波による多くの犠牲者が出た。
また、我が家の母屋の一部、蔵などの漆喰、門などにはかなりの被害を被った。
また、震災により多くの犠牲者や被災された避難者の方々の心情を察するに、自重、自粛すべきと考えていたこともあった。
その影響もあり、なかなか釣りに行く気力が湧いてこなかったのだが、5月の連休を利用して息子が帰ってくるなり、「オヤジ釣りいくべ!」と例の調子でせき立てられた。

今年は、前出の理由からどうも気乗りしなかった釣りや山菜とりだが、息子の誘いとあっては無碍に断る訳にもいかない。
ましてや、自重、自粛すべきと考え過ぎても、逆に、被災者の方々に対して、「元気を出して」と励ます我々が、元気がなくなるようでは励ます事すらも出来なくなる。
そんな事がふと脳裏を過り、「ほんじゃ、いくべ」との結論に至ったのである。
決断すれば早い。後は鈍牛の如く、ひたすら渓に入るばかりである。
形はいまいちではあったが、午前中のみの釣行で、しかも前日入渓した形跡があるにも係わらず10匹の釣果はまずまずの結果だった。
何時ものように、山の神、川の神に対して感謝と畏敬の念を持ち、頭を下げ一礼をしてから家路に着いたのだった。

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