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「限界集落」という言葉。
最近使われなくなって久しい。中山間などの集落で、その人口の50%以上が65歳以上の地域を指して言う言葉だが、聞いていてあまり耳触りの良い言葉ではない。現に私も、その限界とやらに近い里山の住人である。
過疎化や高齢化が進み、若者達は都会へと生活の場を求めて離れていく。
勿論少子化の問題は避けては通れない問題だ。
それらの背景には、行政の致し方ない思惑(?)も絡んでいるのではないだろうか。
景気低迷による税収が減り、更には国からの地方負担(子供手当など)の増加要請もある中、地方予算は益々混迷を深め、疲弊するばかりだ。
そんな状況の中で、限界集落などの人口減少に伴った集落は、益々見放されようとしている。
自治体によっては、予算がなかなか行き届かないのが現状のようだ。
年老い、背中がすっかり曲がり、杖があってもなかなか前に進めそうにない状態で、常日頃の生活をおくらなければならない、それも一人暮らしの高齢の方たちが沢山いる。
「病院や老後施設に生活の場を移すべきだ」と他人は言うかもしれない。
しかしながら、誰でもそうだと思うけれども、やはり生まれた場所、今まで住んでいる家が一番いいのではないだろうか。
その住み慣れた場所や家で、「あの世へと旅立って行きたい」と希っているのではないだろうか。
少なくとも、私はそう思うのである。