昨日、来年4月に開催予定の第41回中尊寺西行祭短歌大会の準備を兼ね、新しくなった会場の下見に中尊寺を訪れた。
ここ数年、西行祭短歌大会はご本尊が安置される本堂で行われている。
4月後半とは云え平泉は未だ寒い。本堂への一般参拝客も多く、常に開放状態であり、その為体調を崩す参加者もいた。その点が懸念材料だった。

しかしながら来年からはその心配はなさそうである。
来年度以降の会場となる中尊寺光勝院が遂に完成した。
会場となる光勝院は総檜造り。建物内を案内され、ひと通り見て回ったが、宮大工の粋を集めたその作りは実に圧巻である。隅々までの配慮、細部までしっかりと気配りが行き届き、妥協を許さない職人の心意気をひしひしと伝わってくるようだった。請け負った業者は大林組とのこと。
来春4月の西行祭短歌大会は、光勝院の南側玄関から入って真正面、檜の無垢材を敷いた温かみのある180畳の大広間で行われる。

秋の中尊寺は実に鮮やかである。
現在、菊祭りも開催されており、本堂前を中心に愛好家が手塩にかけた色鮮やかな大輪菊や盆栽菊などが、観光客を歓待している。
また、それに輪をかけて、背景には赤や黄、緑など秋の色が一面に広がり、見る者を和ませ、高尚で優美な世界、幽幻の世界へと誘ってくれるかのようである。まるで、現世を離脱し、天上界(見たことはないが)を彷徨っているかのような錯覚を覚える。
現在、中尊寺では夜になるとライトアップされ、紅葉の美しさを引き立て、より幻想的な世界が広がっている。(但し、今日で終わりのようだ)

第41回中尊寺西行祭短歌大会日程(予定)
日時:2020年(令和2年)4月24日(金)13:00~
会場:関山 中尊寺光勝院
選者:今野寿美先生(りとむ)

詳細については角川短歌(月刊誌)令和2年の2月号に掲載予定。


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