フォト短歌游々日記

日頃撮りためた写真に短歌を詠み、時には詩を作り、それらをコラボレートしたフォト短歌やフォト詩歌に、偏見や私見混じりのエッセイを添えたブログです。

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2011年10月

来る11月11日(金)~23日(水)。 仙台市青葉区一番町にある東北工業大学一番町ロビー1Fにて荒井俊也(東北工業大学教授)展[食と悪魔2]が開かれる。 荒井教授は高校時代、質実剛健を基本理念とするバンカラ精神やスタイルにどっぷりとはまり、傾倒しており独創的で豪放磊
『芸術の秋』の画像

酪農フォト短歌8作目が掲載された。 <Essay> 私は干し草の匂いが好きだ。 足元から特有の匂いがまつわりつく乾燥した干し草が、一面に広がる畑や田圃の畦畔を歩くのが好きである。 「香りの錬金術は南仏プロバンヌの穏やかな草原も、東洋のエキゾチックな快楽も、
『干し草の夢』の画像

昨日今日と、藍綬褒章受賞祝賀会等に出席するため上京していた。 行きも帰りも「やまびこ」だったが、出来ればこの「はやぶさ」に乗りたかった。ただ、一ノ関駅は停車駅ではない。 もし乗るんだったら、一度仙台駅で降りて乗り換えなければならない。 通常時速300キロ、
『音速の壁』の画像

一般国道397号線を、工事中の胆沢ダムを横切り、右手に焼石岳の紅葉を見ながら西に秋田県東成瀬村まで車を走らせてみた。 山の中腹は紅葉の最盛期、赤や黄色、そして緑のコントラストが実に見事だ。 途中、つぶ沼の湖面に映し出された紅葉を写真に収めようと寄り道をしたが
『大正の滝』の画像

今日は久方ぶりに自由な時間が取れ、金ヶ崎町西根にあるチーズとジェラートの店Cowbell(カウベル)に行ってみた。 オーダーはやはりお決まりのチーズホットサンド&コーヒーとジェラート。 これがまた旨い。 水曜日の限定品として、出来たての新鮮なモッツァレラチーズ
『モッツァレラとワサビ醤油』の画像

我が家の裏手にある杉林の中に、なめこの菌を植えた原木が30本程ある。 「今年は遅いのではないか」と勝手に予測して、ついつい未だ見に行ってなかった。 気になって確認しに行ってみたところ、傘が開き、随分大きくなっていたものもあった。通常市販されている「なめこ」
『味噌汁の王』の画像

平野復興担当大臣が、津波に逃げ遅れた犠牲者に対しバカ呼ばわりしたとする問題を、野党側は来週から本格化する各委員会での質疑で、その責任を追及する構えのようだ。 事の発端は今月の18日、福島県で開かれた参議院民主党の研修会での発言の折、津波にのみ込まれて亡く
『馬鹿と宣ふ』の画像

「今日(10月22日)は雨」との予報に従い、昨日、急遽稲こきを行う事になった。 天然乾燥(飯米分)による作付面積は約3反歩、坪数でいうと900坪の小面積であり、例年であれば1日で終了する筈なのたが、 今年は惜しくも日没サスペンデットとなり若干残してしまった。 と
『徒路』の画像

秋の気配が一段と高まってきた。 近くの公園では落葉広葉樹に彩りを添え、ちょっと肌寒い秋風に吹かれながらひらひらと葉っぱが舞い落ちてくる。その様子を見ていると、儚さと美しさが、同居するかのように思えてくるものだ。 というよりも、儚いから美しいのだろうか。
『瞳をとじて』の画像

ここ数日秋晴れの日が続いている。 日曜日に行われた大会の結果のまとめや、体協への報告、スポンサーになって頂いた方々への報告や集金やらと、その残務処理は激務に近い。 そんな中、車を北に走らせていると、焼け石連峰に聳える駒ヶ岳の勇姿が、秋晴れの下にくっきりと
『駒ヶ岳』の画像

秋が一段と深まり、奥州市の図書館前の公園では、あめ色に染まった落葉と芝生の薄緑色とのコントラストが実に美しい。 そこにきてロダンの考える人が何やら物思いにふけっていれば、絵にならない訳がない。歌の一首でも捻りたくもなる。「一日一首」を目標に頑張ってきたが
『悩みぬく』の画像

一面、あさぎ色の空が広がっている。清々しい朝の一コマ。 このような静かな朝を迎えると、震災や放射能とは全く無縁だったかのように思えてならない。 しかしながら目線を直ぐ左側の道路に向ければ、アスファルトに亀裂があちらこちらに入り、震災発生から7ヶ月目が過ぎた
『清澄の朝』の画像

ここ最近、何やかやと忙しい毎日が続いている。 こうしてパソコンに向かっていても、脳の半分は眠り、半分は辛うじて起きているといった状態である。 ましてや、既に両の瞼は殆どふさぎかかっている。  先月の暮れに刈り取った稲も、ここ最近の天候により、陽光を浴び
『稲神やどり』の画像

里山の柿も、橙色に色づき始め食べ頃となった。 我が家の柿も甘ければ御の字、その年によって当たり外れがある。 若い頃は勢い余り、甘いと思って呑み込んだやつが渋柿だった。 翌朝閑処で苦しい思いをした事があった。 エセ甘ガキもある。 柿の葉には、ビタミンCや
『山柿』の画像

昨日の帰りの途中、まばゆいばかりの夕陽の光の筋に誘われ、暫しそこに立ちすくみ、見入っていた。 刻々とその光の筋が変貌し、次第に色褪せていく。そして西の空へとゆっくりと消えて行った。時の移ろいを実感する瞬間である。 天離る 光の道の 永遠のそら いにしえ
『光の道』の画像

稲刈りも無事に終わり、秋晴れの清々しい日和にも誘われ、車を一路奥山へと運んだ。 紅葉狩りも楽しみの一つだが、本格的な紅葉シーズンにはもう少し時間が必要である。 昨年は豊作となった山の恵みキノコだが、「果たして今年はどうか」と確認を兼ねて山の中へと足を踏み
『思い止まる』の画像

つい2日程前、突風が吹き去っていった。 夜半、事務所からの帰り道、車のヘッドライトごしに1本のホニオが倒れているのが確認できた。 かなり強い風だった為に、「ひょっとしたら」と嫌な予感はしていたが案の定であった。 翌朝、被害の全貌を確認しに見て回ったが、こ
『秋あらし』の画像

被災地の高速道路無料化の本格的被災者支援が実施されてから約4カ月が経った。 私も被災者の一人としてこの恩恵を享受している。 無料化になる前は、一関インターから盛岡インターまで2550(普通乗用車)円。往復では5100円と非常に負担が大きかった。 したがって無料化の
『サントス』の画像

一面青空だというのに虹が出現したり、今日はあちらこちらで虹が確認された。 中でも、鮮明に輝く虹の周りに、色は薄いが真ん中の虹を囲むように大きな二重の虹も出現した。 今までこれ程多くの虹を見た記憶がない。実に綺麗だった。 何かの前触れなのだろうか! いやい
『Rainbows Rush』の画像

日本現代詩歌文学館2Fの一室に、井上靖記念室がある。 記念室に入り、作品を眺めながら暫くすると、何やら自分も文士になったような錯覚に陥ったりする。 昨年に引き続き、今年も日本現代詩歌文学館館長の篠 弘(しの ひろし)先生による添削講座に参加する事になった
『文士とならむ』の画像

今朝初めて気付いたが、かりんの樹の枝の窪みにモミジが宿り木となり、赤や黄色に色づき始めていた。 我が家の門をバックに撮影してみたが、絵面や焦点はちょっとイマイチであった。 何分にも、メイン機の一眼が修理から未だ戻って来ないのである。 コンデジはコンデジの
『宿り木』の画像

アケビがぱっくりと口を開け始めた。 アケビにも色々種類があって、ごく一般的なものは単なる「アケビ」と称され、葉っぱが3枚の物はミツバアケビ、5枚の葉があるアケビとミツバアケビの雑種とされるゴヨウアケビなどがあるようだ。 個人的には紫色に変色するミツバアケ
『旬』の画像

とてつもない破壊力の大津波から、ただ1本だけ生き残った奇跡の1本松だが、7月には新芽が確認されるなど順調に育っていると報じられていた。 しかしながら20日程前の9月中旬、日本緑化センターの報告では、「一本松の樹勢が再び衰弱へ陥った」との発表があった。 震災後
『高田の1本松』の画像

今回の東京電力福島第一原発の事故によって様々な問題が明るみになってきている。 原発に群がる金と票、被曝検査数値の隠ぺい、握りつぶされた東電幹部の告発文書 、電力不足キャンペーンの大うそなどなど、原発に纏わる深い闇は少しずつ暴かれようとしている。原発の深い闇
『朝靄のなか』の画像

蛾に対する思いとして、先ず最初に「気持ち悪さ」がイメージとして脳裏を過る。 しかしながらそれと同時に、ある好奇心も湧いてくるのである。 何故ならば、蛾には奇想天外な模様を背中にしょっているからである。 人の顔が模様となって浮き出る人面蛾なるものや、中で
『文様の意味』の画像

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