一昨日、新元号の発表があった。
新元号「令和」の出典は万葉集の序文からきていると云われているとのこと。
短歌を愛する者としては大変誇らしく喜ばしいことだ。とは云え、私はもともと古典は苦手で、学生当時、古文の授業は殆ど夢の中での受講だった。

ただ、和歌にしろ短歌にしろ、詩情豊かなみそひと文字の調べや響きは、耳底に一定のリズムを刻み、韻律的な拘束をもたらす。特に万葉集には、千数百年もの時を経た今でも、我々日本人の心を惹きつけてやまない何かがある。
大自然への憧憬の思いや自然に対する畏敬の念、古人であろうと文明の進んだ今人あろうと、変わらぬ想いが固定観念となって我々日本人の心奥に植え付けられているのではないだろうか。



wanokuni